建設業界向けのプロジェクトで、コンピューターやネットワークなどのICT技術を建設現場のあらゆるプロセス、例えば測量や施工、検査などに取り入れることです。これにより、生産性の向上や経営環境の改善を目指します。
i-Constructionの目的
i-Constructionとは、建設土木工事のすべてのプロセスにICTや3Dデータを活用して、生産性を向上させる取り組みです。国土交通省が2016年から推進しており、2025年までに建設現場の生産性を2割程度上げる目標を掲げています。i-Constructionの導入により、企業の経営環境や現場で働く人々の賃金向上や安全な環境、休暇の取得状況の改善が可能です。
具体的には、以下の3つの柱があります
1.** ICT技術の全面的な活用**:測量や施工、検査などのプロセスにICT技術を導入し、全面的な活用を行います。
2. **規格の標準化**:プロセス全体の効率化および生産性向上を目指すために、規格の標準化を行います。
3. **施行時期の標準化**:早期発注やゼロ債務負担行為の活用などすることで、発注者の計画性向上、労働者の収入や休暇の安定などにつながります。
これにより、旧3K(きつい・汚い・危険)というイメージを刷新し、魅力のある建設現場を作るのも目的の1つです。
国土交通省 様より
ICT活用の認定をいただいております
▶【R1.R2.R3.R4年度】
ICT活用工事成績優秀企業
▶【R4.5年度】ICT人材育成推進企業
▲ 地上レーザースキャナー
BIM/CIM(3次元モデル)の活用
BIM/CIM(Building/ Construction Information Modeling)とは、建設・土木事業の品質向上や生産性向上、建設生産・管理システムの効率化と高度化を目的として、3次元モデルを構築・管理・利活用する取り組み全体のことを指します。具体的には、構造物等の形状や構造を3次元で立体的に表現した3次元モデルを構築し、計画から設計、施工、維持管理の事業プロセスにおいて、関係者間でこの3次元モデルを共有します。
この効果を最大限に発揮するためには、事業の初期段階からBIM/CIMの活用目的を設定し、各段階で積極的に利活用することが重要です。
BIMとCIMの違いは、「属性情報として加える要素の違い」です。BIMは建物に関する情報がメインのため、構造物の属性情報を主に取り扱います。一方、CIMは構造物の属性情報のほか、地形や地質といった自然環境条件など、より幅広い情報が対象です。 BIM/CIM導入により期待される効果は、生産性向上と合意形成・情報共有です。
女性技術者へインタビュー
i-Constructionに興味がある学生の方は
随時会社見学を受け入れています。
新たな活用
急峻な地形の黒部奥山。ドローン操作の知見を活用し新たな事業領域へ進出。他業種に対し、ドローン視点のVR映像を制作するデジタルコンテンツ事業をスタートしました。
(令和5年4月から)